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過敏性腸症候群(2017.05)

  • 過敏性腸症候群(以下IBSと記す)は感染症や腫瘍による通過障害の原因なく腹痛・腹部不快感と便秘や下痢などの便通異常が長期間続くもしくは改善と悪化を繰り返す機能性消化管疾患です。便の状態により便秘型、下痢型、混合型、分類不能型の4つに分類されます。日本人の有病率は11%と報告されています。女性では便秘型、男性では下痢型が多いとされています。不安やストレスが病状を助長することがわかっています。診断は2016年に作成されたRomeⅣ基準が用いられます。

    RomeIV基準

    下記の1ないし2項目以上を伴う繰り返す腹痛を、最近の3ヵ月において平均少なくとも週に1回以上認める。

      排便と関係する。 ②排便の頻度と関係する。 ③便の形状の変化と関係する。

    6ヵ月前より症状が発現し、最近の3ヵ月は上記の基準を満たす必要がある。

    IBSは心の病ではでありませんし、命にかかわる病気でもないのですが頻回に腹痛や下痢、嘔吐などの症状が繰り返し起こることで日常生活に影響を及ぼします。治療法としては食事指導・生活習慣の改善以外に下剤や整腸剤の投与が行われてきました。最近になりアミティーザやリンゼスなどの新しい治療薬が発売され治療の選択肢が増えました。IBSは個々の症例により病態が異なるので効果をみながら根気よく治療する必要があります。

機能性ディスペスシア

  • 機能性ディスペスシアとはなんですか?

ざっくりいうと胃の痛み、吐き気、早期満腹感、胃もたれなどの症状が繰り返し起こる状態です。

  • 原因はなんですか?

機能性ディスペプシアの原因は特定されていませんがストレスや生活習慣との関連が指摘されています。

  • 治療法はありますか?

まず胃カメラをして胃がんや潰瘍、逆流性食道炎などの明らかな原因がないことを確認します。その後に症状をみながら消化管運動改善薬、制酸薬、漢方薬などで治療していきます。

 

機能性ディスペプシアかもしれないと思われる方はぜひ一度来院してお話を聞かせてください。