内 科

 内科学は大変広範囲で各分野において日々進歩しています。高血圧や糖尿病、高脂血症、骨粗鬆症のこれまでになかった治療薬もでてきています。頼りになる家庭医を目指して知識を常にアップデートしています。

また、肝臓専門医・消化器病専門医の資格を有しています。

最近ちょっと話題の病気

過 敏 性 腸 症 候 群

・過敏性腸症候群(以下IBSと記す)は感染症や腫瘍による通過障害の原因なく腹痛・腹部不快感と便秘や下痢などの便通異常が長期間続くもしくは改善と悪化を繰り返す機能性消化管疾患です。

便の状態により便秘型、下痢型、混合型、分類不能型の4つに分類されます。

日本人の有病率は11%と報告されています。

女性では便秘型、男性では下痢型が多いとされています。

不安やストレスが病状を助長することがわかっています。診断は2016年に作成されたRomeIV基準が用いられます。

 

[RomeIV基準]

 

下記の1ないし2項目以上を伴う繰り返す腹痛を、最近の3ヵ月において平均少なくとも週に1回以上認める。

 

①  排便と関係する。 ②排便の頻度と関係する。 ③便の形状の変化と関係する。

 

6ヵ月前より症状が発現し、最近の3ヵ月は上記の基準を満たす必要がある。

 

IBSは心の病ではでありませんし、命にかかわる病気でもないのですが頻回に腹痛や下痢、嘔吐などの症状が繰り返し起こることで日常生活に影響を及ぼします。治療法としては食事指導・生活習慣の改善以外に下剤や整腸剤の投与が行われてきました。最近になりアミティーザやリンゼスなどの新しい治療薬が発売され治療の選択肢が増えました。IBSは個々の症例により病態が異なるので効果をみながら根気よく治療する必要があります。

 

機能性ディスペスシア

  • 機能性ディスペスシアとはなんですか?

ざっくりいうと胃の痛み、吐き気、早期満腹感、胃もたれなどの症状が繰り返し起こる状態です。

  • 原因はなんですか?

機能性ディスペプシアの原因は特定されていませんがストレスや生活習慣との関連が指摘されています。

  • 治療法はありますか?

まず胃カメラをして胃がんや潰瘍、逆流性食道炎などの明らかな原因がないことを確認します。その後に症状をみながら消化管運動改善薬、制酸薬、漢方薬などで治療していきます。

 

機能性ディスペプシアかもしれないと思われる方はぜひ一度来院してお話を聞かせてください。

 

 

専門外来

呼吸器内科(火曜・水曜・金曜午前)

一宮西病院の呼吸器内科で活躍されていた、平澤医師による呼吸器専門外来を行っています。

咳・ぜんそく等呼吸器にまつわる事や、アレルギーについても相談できます。

 

腎臓内科(土曜午前)

名古屋第二赤十字病院・腎臓内科/移植内科の二村医師による腎臓病専門外来を行っています。

蛋白尿や血尿、腎機能低下を示す慢性腎不全などの腎疾患の診断・治療を専門に行います。

腎不全が進行した場合の腎代替療法(血液透析、腹膜透析、腎臓移植)についても最新の情報提供を行い、必要に応じて専門施設をご紹介します。

腎不全の進行を抑える腎臓リハビリの指導も行っています。

 

肝胆膵内科

 B型、C型肝炎の診断および治療を行っています。最近では肝炎ウィルスがいなくても肝硬変に進行する非アルコール性肝炎の存在も明らかとなってきました。肝臓疾患は症状なく進行していきます。健診等で肝機能異常を指摘された時には放置せずに受診してください。

 肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれます。その理由は末期肝硬変もしくは肝細胞がんになるまでほとんど自覚症状なく進行するためです。私が医者になった20数年前には肝炎ウィルスに対して有効な治療法はなく対症療法で様子を見るしかありませんでした。現在は医学の進歩によりウィルス肝炎も治療可能な病気となっていますので未治療の患者様はぜひ一度相談に来てください。